ここ1週間ほど、なぜか娘(6歳)の創作意欲が爆発気味。
ダンボールやコピー用紙でできた作品群でせまいわがやはchaosデス。
師匠、まだ制作されますか、ああそうですか。。。
さて、たいした教育方針もない私ですが、娘に接するにあたり1つ気を付けていることがあります。
それは「呪いの言葉を吐かないこと」。
かわいい我が子に呪いの言葉なんか言うわけないと思いますよね。
でも、知らず知らずにかけた言葉が呪いになっていることあるんです。
私は小さなころ、絵を書いたり工作が好きなこどもでした。
チラシや新聞、ダンボールをノリやテープでくっつけて、自分なりにいろいろ工作したり。
絵本の絵をまねして描いたり。
そういうのが好きだったのです。
出来上がると母に見せに行くのですが、母は
「ほんとうにあんたは雑ね」
「ぶきっちょでおおざっぱなものしか作れない」
と否定的なコメントばかり。
私は、自分は雑で不器用だから工作や絵は向かないんだ・・・と思い、そういうことについて苦手意識がうまれました。
客観的にはどうだったかといえば、小学校に入って図工の時間に描いた絵や工作は、先生やクラスメイトにほめられたり、たまには賞をもらうことさえありました。そちら方面の成績は決して悪くありませんでした。
なので、同年代の他のこどもと比べて、私が特に雑だったり、不器用だったりすることはなかったと思いますし、自分でも早い段階で自分はそんなに雑でも不器用でもないと気が付きました。
でも、心に巣くった苦手意識は消えません。
大人になってからも、「仕事が緻密」という評価を受けることはあっても、「雑」という評価を受けたことはありません(そういう評価をもらうようでは、仕事としてやっていけません。)。
性格的にも細かくて、ちょっと夫もうんざりしているくらいです。おおざっぱな面がもう少しあればとすら思います。
それでも、もう大人になってずいぶんたつのに、自分は雑で細かい作業が苦手という意識がどこかにあります。
母には悪気はなかったと思います。
こどものやることって不器用ですよね。
まだ発達過程にあって、自分の思うように手指を正確にコントロールすることは難しいからです。
その不器用さを言っていただけなのかもしれません。
でも、親の言葉の影響って大きいのですよね。
客観的に違っても、自分でそうではないと気づいても、苦手意識が消えない。
それってもう呪いではないでしょうか。
ところで、私の血液型はB型です。
血液型占いでB型の人は「マイペース」とか「自己中心的」と言われますが、「雑」とか「おおざっぱ」という評価はあまりないと思います。
そこらへんを母は多少誤解していたようで、いつも「B型はおおざっぱ」「B型だから雑」という言い方をしていました。
大きくなって、私はもう、B型の性格の特徴におおざっぱや雑というのはないと知っているし、自分はそこまで雑でもないと理性でわかっているのに、いまだに「私はB型だから雑」という考えが浮かぶときがあります。
(余談ですが、血液型で性格を判断するって日本だけみたいですね。私の大学の教授は、「血液型が正確に影響するなんてありえない。そんなことを信じている学生に単位はやらん。」と言っていました。)
そういうわけで、私自身は娘にそういう呪いの言葉をかけないように、ということを特に気を付けています。
どうせなら、こどもの心をエンパワーするような言葉をかけたいですね。
「あなたならできる」ってね。根拠なんかなくてもさ。