いまさらですが、「金持ち父さん貧乏父さん アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学」(ロバート・キヨサキ)を初めて読んでみました。
10年以上も前に日本でもベストセラーになり、現在も売れ続けている本です。
流行り始めた当時は、雑誌などでの紹介文をさらりと読んで、「まあ、投資しないとお金持ちになれないよって話かな。投資するお金がない私には関係ないな。」と手にも取らずにいたのでした。
今回読んでみて思うこと。
これ、若いころ、お金のないうちにこそ読んどいたらよかった!
【目次】
ファイナンシャル・リテラシーを高め続けなくてはならないこと
この本には、確かに、投資(資産を買うこと)の重要性が書かれています。
働いて給料を得てその範囲で暮らすことだけを考えていても、収入が増えると支出や税金も増えるので、結局はその支払いのためにあくせく働かなければならないというラットレースから逃れることはできない。
そのためには、負債ではなく資産を買うことにお金を使わなければならないと。
でも、この本に書いてある一番大事なことは、ファイナンシャル・リテラシーを高めなければいけない、そのためには、法律・税金・社会のことについて勉強しなきゃいけない、ということなのかなと思いました。
この本の中には、元手が全然なかったのに不動産を取得・転売して儲けたとか、景気の悪い地域で掘り出しものの不動産を買って、景気がよくなってから売って大儲けしたとか、不動産を転がしてもうけた話が時々出てきます。
でも、だから、あなたも不動産を買えばいい、ということではなくて、これはあくまで例であって、勉強次第で資産を増やす方法は探せる、ということを言いたいのかなと思いました。
騙されたり、自分が許容できる以上の過度なリスクを知らないうちに取っていたりすることのないように、広く勉強しなくちゃいけないということかなと。
投資信託は守りのポートフォリオ
この本でちょっと面白く感じたのは、投資信託についての言及。
著者は、アメリカで金銭的に問題を抱えている人の多くは、損を嫌い、安全な投資信託などばかりを買って、個別株式などをほとんど買っていない、大きな勝利には結びつかない「守りのポートフォリオ」だと指摘しています。
(但し、こういう「守りのポートフォリオ」でもないよりマシである、守りとバランスを重視する人はせめて若いうちから始めなさいとのこと。)
日本では、まだ投資にお金を回している人が少ないので、投資信託をやっている人は、それなりにリスクを取って投資を頑張っている方に入ると思います。
本当に、まだまだ日本では、アメリカでは当たり前のレベルの投資も普及していないんだなぁと思いました。
今後は、守りのポートフォリオで地道に「資産」を増やしつつ、勉強もしていきたいと思います。